きみが [サヨナラの事]
居た夏は
遠いゆめの中。
空に消えていった
打ち上げはなびー。
夏祭に行ったよ。
浴衣とうちわ
新しくして
きれいさっぱり
新しい夏。
…のはずなのにねー。
むーん。
こっこはまだ元気だよ。
あなたが掬った
一番きれいな可愛い金魚。
逢いたいってさ。
今朝も金魚鉢の中から
あなたを探してたよ。
私じゃダメなんだってさ。
あなたじゃなきゃ
ダメなのよお。
こっこも寂しいって。
私みたいだよ。。。
おしまい。
どうしても [サヨナラの事]
海にいきたかったんだよね。
なんで?わからないけどさ。
ひとりで海にいきました。
波の音を聞きたかったから。
ぼーっと海を見てたよ。
ベンチに体育すわりして
遠く見てたらさ
なぜか泣いてたよ私。
強くないんですよ。
キミがいう程さ。
迎えにこーい。
ここにいるよお。
おしまい。
お気に入りの [サヨナラの事]
喫茶店はいつも
不思議な時間があって。
ある時間帯はだれもいなくなる。
こっそりと大切にしてる
私だけの秘密のじかん。
そーいえば。
この時間はいつもふたりだったよね。
ふたりだけのじかんがいつの間にか
私だけのじかんになってた。
むーん。
まねしてブラック飲んだけど
苦くてとーっても悲しいっス。
やっぱり私はレモン水でいるよ。
おしまい。